1997年8月15日二回戦 高知商VS平安高


平安
高知商

高知商敗退 
最後までさわやか応援

第八日第三試合で、高知商は京都代表の平安に0−5で悔しい敗戦。一塁側の高知商応援団は劣勢のナインに懸命の声援を続ける一方、相手校にエールを送るさわやかさも光った。

 応援スタンドは千人を超える生徒、父母、OBらが駆けつけた。開始前、県予選から急ごしらえの応援団員を務める野球部員の谷口博健君=二年=は「きょうも迫力を出して応援です。スタンドを乗せていきます」と決意を話す。その一方で「フレーフレー平安」と相手応援団とエールを交換し、礼儀正しさもすがすがしい。

 初回にいきなり4点を奪われる劣勢にも応援団はひるまず、三回にはブラスバンドの演奏でよさこい踊りで盛り上がる。阪神タイガースの私設応援団「神戸真弓会」の五人も助っ人に。「もう十一年高知商の応援に来ている。プロ野球と違って高校野球はトーナメント戦。気合がごっつい入る」と同会の前田徹さんは力強いトランペットを響かせた。

 これには生徒五十二人とOB十人で編成のブラスバンドのリーダーで音楽部部長、今井理恵さん=三年=も「私たちだけだとバテてしまうところ。真弓会の人たちにとても感謝しています」。そして「チームも絶対勝ってくれると信じています」と話した。前田さんの指導で覚えたタイガースの応援マーチも披露して、グラウンドのナインを元気付けた。

しかし、大会屈指の好投手の平安・川口投手(現 オリックス)の前に五回までヒットは二本だけ。快音が聞こえず、リズムが出ないまま終盤へ。ラッキー7の七回、たとえ試合は負けていようとも、相手への礼儀は果たす応援団で、ここでも「フレーフレー平安」とエールを送り、三塁側スタンドから大きな拍手を受けた。

 そして最終回。下元良起主将は四球出塁しチームリーダーらしい意地を見せた。

 最後のバッター籠尾啓太選手がセンターフライに打ち取られて、スタンドからはため息が漏れた。籠尾選手の母親、由利さんは「ちょっと悔いが残る、ほろ苦い甲子園でもありましたが、ここまでよく楽しませてくれました」。応援スタンドに共通の思いを込めるように話した。

高知新聞より抜粋
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